POGOSHELL v0.7 -------------- 導入 PogoshellはGBA用プログラムで、実際のDOSとほぼ同じように、ROMファイル・システ ム内でファイルを閲覧したり操作したりすることができます。望みのファイル (デー タファイルでも実行可能なGBAのROMファイルでも) をディレクトリにコピーし、サブ ディレクトリ以下を必要に応じて並べ替えるだけで準備完了です。あとは同梱の MAKEFS コマンドが、ファイル・システムとそれらのファイルを一本のバイナリにま とめあげます。 クイックスタート - まとめたいファイルを全部、root ディレクトリ内に置きます。 - GO.BAT を実行します。ROM が作成され、Flash Linker で転送します。 使用方法 pogoshell の初回起動時には小さなスプラッシュ・スクリーンが表示されるはずです (SELECTを押せばもう一度見ることができます)。それからファイルの閲覧ができるよ うになります。 使用可能なキーは以下の通りです: 上下ボタン - マーカーの移動 A = ディレクトリを開く、またはファイルの実行 B = 親ディレクトリに戻る START = SRAM 表示に切り替え SELECT = スプラッシュ・スクリーンを表示 SRAMモード Pogoshell は SRAM の操作も行います。SRAM を使用するゲームやプログラムを起動 した場合は必ず、次回シェルを起動するまでその内容を SRAM ファイル・システムに 保存します。 次に同じ ROM を起動するときは、事前に保存したファイルの格納先バンクを選択す る必要があります。お忘れなく。 上下ボタン = マーカーの移動 LR ボタン = 3 バンクを切り替え A = ファイルを他のバンクにコピー。LR ボタンでバンクを選択し START ボタンでコ ピーします。その他のボタンでキャンセルになります。 B = ファイルを消去。START ボタンを押して確認します。その他のボタンでキャンセ ルになります。 START = ファイル・システムに戻る 操作方法 スタートアップ時、Pogoshell はまずフォント (.shell/fixed.font と .shell/nokia.font) を読みこみ、(.shell/gui.cfg が存在する場合は) GUI を初期化 して、ファイル・タイプも初期化 (.shell/filetypes) します。そういうわけで、こ れらのファイルは必ず存在しなければなりません。その後、前回の起動時に SRAM を 使用する ROM を実行したかどうかをチェックします。SRAM データがあった場合は、 ゲームを起動したのと同じバンクのファイルにそのデータを自動保存します。 Pogoshell が 4 つあるバンクのうち、後ろ 3 つをファイルシステムに使用している ことに注目してください。ROM は実行時に、必ず第 1 バンクへセットされます。 "filetypes" ファイルでアイコンとファイル・ハンドラの拡張子を管理します。まだ 準備段階を出ないものですが、フォーマットは: 第 1 行: デフォルト・アイコン その他の行: <拡張子> <アイコン> <ファイル・ハンドラ> ハンドラが存在しない場合は、.plugins/<拡張子>.bin を使用します。逆にいえば、 前もって内部処理で定義されている限りは (現段階では TXT, EXE, MB. FONT などが そうなっています) ハンドラを使用します。 プラグイン ROM (.gba または .bin) でないファイルや、内部処理するもの (.mb や .txt) 以外 のファイルをクリックした場合、Pogoshell はクリックされたファイルをアーギュメ ントとして ".plugins/<拡張子>.bin" を実行しようとします (例えば .mod ファイ ルをクリックした場合、mod.bin の実行を試みます)。 この方式を用いて、シェルの機能性を自分で拡張することができます。plugins ディ レクトリ内にある bmp および mod プラグインのソース・コードを参照してください (bmp 表示プラグインは libpogo ライブラリを使用していますので、私のサイトから それを入手する必要があります)。 テーマ Pogoshell は起動時に ".shell/gui.cfg" を探します。これが見つかったら GUI の セットアップに使用します。例として、THEME ディレクトリの中を見てください。次 のようなコマンドが使用可能です: tb_height= タイトル・バーの高さを n ピクセルにセットします。BMP の最初の n 行がタイトル ・バーになります。 sb_height= ステータス・バーの高さを n ピクセルに設定します。ステータス・バーは BMP 画像 内でタイトル・バーの真下に続きます。この値を 0 にすることでステータス・バーを 使用不能にすることができます。 icon_width= icon_height= アイコンのサイズをセットします。アイコンはステータス・バーの下のものを、左か ら右に向かって読みこみます。 num_icons= 使用するアイコンの数を設定します。 icons=<ファイル名> GUI に使用する BMP 画像を設定します。8 ビット (パレット化) で240色未満 (最初 の16色はシェルがリザーブしているため) の BMP でなければならないので注意してく ださい。 font=<ファイル名> 使用するフォントを設定します。 (新しいフォントをコンバートしたい場合は、pogo ライブラリをダウンロードする必要があります。これにはフォント作成ツール (MAKEFONT) が含まれています。 今後の課題/バグ バグフィックス、GUI の改善、シェル内からの設定を可能にする、など。 旧型 (非pro仕様) カートリッジのサポートはいまだ実現していません。Pogoshell をカートリッジの最初の 32K バイトに適合させるのが非常に難しいためです。旧型 のカートリッジはわずか 32M ビット (4M バイト) まで - もしくは境を異にする 32K バイト分 - しか ROM ファイルを持つことができません。私は MAKEFS でこれ 用にファイルシステムを調整するべくコードを書きましたが、まだ全然試していま せん。ですがもし興味があるならいじりまわしてみてください。 -- Sasq (Jonas Minnberg) jonas@nightmode.org PS. ファイル・システムはすべて、私の "pogo" ライブラリを通して動作します。こ れにより追加されたファイルに普通にアクセスすることができます (opedir, readdir, execv など)。- これは現在ダウンロード可能です… --------------------------------------------------------------------- 日本語でのお問い合わせはこちらまでお願いします。 Hally info@vorc.org VORC: VGM or Chiptune News http://www.vorc.org