解説







*パソコン通信時代の細井さんの曲

VORCでは1993年頃京都近辺の草の根BBSでオリジナル曲を発表していることを確認、後年は自身のBBSを運営し、集った会員有志たちとCD制作を行うなどネットを基点に展開する活動も精力的に行っていたようだ。





*大野雄二

 「ルパンIII世」シリーズの劇伴作曲家としてあまりにも有名。近年は主にジャズ・ピアニストとして活動。





*スティーヴ・ライヒ

 ミニマル音楽のパイオニアとして知られる現代音楽作曲家。短いフレーズの繰り返しを効果的に用いるテクニックは、細井作品の特徴のひとつでもあるが、そうした手法を確立したのがライヒである。





*チルドレンクーデター

 チルドレンクーデター公式サイト
ボアダムスのオリジナル・メンバーのひとりでもあった細井尚登率いるバンド、96年に一度解散し、現在はチルドレンクーデターVer.Booという名前で活動中。





*久石譲

 スタジオ・ジブリ作品劇伴のイメージが強すぎるせいで、幅広いスタイルにアプローチできる多才な作曲家であるという側面は意外に知られていない。





*芸能山城組

 山城祥二率いる音楽団体。さまざまなワールドミュージックの要素とテクノロジーを非常にユニークな方法論で融合するサウンドで知られる。





*細野晴臣

 元Y.M.O.…という経歴はいまさら語るまでもないだろう。畑違いの場所からVGMを音楽的に評価した、後にも先にもただ一人のミュージシャン。





*フォゾン

 「ゼビウス」や「フォゾン」の音楽を手がけた慶野由利子も大学でジャワ島の民族音楽を勉強していた (月刊アルカディア誌2002年1月号のインタビューより)。これもまた細井氏にとって偶然ではなかったといえそうだ。





*Z-MUSIC

 X68000シリーズ用の代表的なミュージック・エディター。MIDI機器も扱うことができる。





*MML

 日本のチップ音源全盛期を支えた、テキスト入力による作曲方法。例えば「C4」で「ド(4分音符)」を表し、これをテキスト・ファイルに列記していく。





*音源スペックを使いきった作品

 NEOGEOの音源であるYM2610はではPCM音源7音、FM音源4音、PSG音源3音、ノイズ1音を出す事ができるがPSGまで曲に使用しているゲームはほとんど無い。





*「ソニックウイングス2」でPSGノイズを使っている曲が1つだけあるのですが

 ソニックウイングス2のCDでトラック15に収録されている「要塞ステージ前半」がその曲と思われる。ただ残念な事にソニックウイングス2と3のCDは既に廃盤である。





*「ソニックウイングス3」の全編JUNGLE

 簡潔にジャングルといってしまうと魅力の半分も伝わらないかもしれない。ソニックウィングス3の音楽は、ジャングルのエッセンスが、それまでのゲームミュージック的手法と絶妙のバランスで共存していた。





*闘牌伝

 「The麻雀・闘牌伝」(ビデオシステム/93年/スーパーファミコン)数ある細井作品のなかでも、ミニマルへの傾倒がこれほど色濃い作品は他にない。ある意味で細井サウンドの真骨頂。





*上野耕路

 テクノ・ポップ全盛期に、ゲルニカなどで独特の存在感を見せた異色の才能。「THE RETURN OF VIDEO GAME MUSIC」にも参加している。





*降魔録

 Energy fieldの名を世に広める事となった「たまソフト」の第一作目のPC用アダルトソフト。既に二作目の世界ノ全テが発売されているが両作品とも特典としてサントラCDがついてくるなど音楽への力の入れようがうかがえる。ダウンロードコーナーでは主題歌やBGMの試聴もでき、曲へのコメントなども読む事ができる。





*おまけCDでのヴォーカルもの二曲

 ゲームのおまけとしてシングルCDがついており、そこに収録された「音速娘」「つきのさかな」の事。サイトロンから96年に発売されたソニックウイングスリミテッドのCDにも収録されている。